化学
東大、京大の難度が突出しています。他の大学は標準問題が中心ですが、
旧帝大を中心とする難関国公立大では2次重視の傾向にあります。
また、医系単科大では独自の特徴があり、高校の学習範囲外の内容も散見されます。
2次重視といっても、センター試験はで9割以上の得点が必要です。
2次では、有機化学を確実に得点し、化学Ⅱの難問を得点できる応用力を養う必要があります。
地方の国公立大医学部は、センター試験の配点が高いので、
まずセンターで8~9割の得点が前提です。2次の化学は、比較的標準問題が多く、
他学部よりも合格点が高くなるので、ミスは許されません。
医系単科大は、論述問題の多さが特徴で対策が必要です。
表面的な勉強だけではなく基礎理論の確実な習得と実戦力の養成が必須です。
出題分野は理論・有機が中心です。理論分野で難易度の高い問題は
化学Ⅱ(「気体」、「溶液」、「平衡」)から多く出題されます。
また、総合形式(無機と理論、有機と理論を織り交ぜた)問題が
国公立大化学の特徴の1つと言えます。
対策としては、基礎理論の確実な理解と思考力を養うことが必要です。
また、医学や薬学に関連した有機化合物や、日常生活に関連した物質・現象を扱うことも多いので、日頃からそれらに興味・関心を持ち、化学的思考を深めておくことも重要です。
私立大医学部の出題形式は、「記述式」、「マーク式」、「記述・マーク併用式」に分けられ、
難度の高い大学ほど「記述重視」の傾向です。
問題量がかなり多いので、時間不足にならないよう演習を重ねる必要があります。
化学Ⅱ、有機化学重視は、国公立と変わりません。
化学Ⅱ分野の得点が合否に大きく関わります。
特に「化学平衡」は頻出で、「緩衝溶液の電離平衡」・「溶解度積」なども出題されています
。有機分野では糖類、アミノ酸、タンパク質、ペプチドに関するものが多く、「生命化学」からの
出題も散見ていますので、受験校の過去の出題内容は必ず確認しておく必要があります。
上記のように私立大では大学によって出題傾向が大きく異なるので、
国公立大以上に過去問対策が大切です。
また、センター利用入試では9割以上の得点が必要です。