算数の勉強の工夫

毎日の計算練習や授業とテストの復習を計画的にやるのは当然として、以下の習慣を身につけると、お子さんの算数力は高まります。

1.数の感覚を身につける

算数が伸び悩む子は「数の感覚」に難があります。
暇を見つけてその訓練をしましょう。
たとえば、「半分=1/2、その半分=1/4、その半分=1/8、その半分=1/16・・・」など。
また、「1/2=0.5、1/4=0.25、1/8=0.125」など、覚えておくと何かと役立ちます。

意外に苦手としているのは単位です。
「1ℓ=10dℓ」はみんな知っていますが、「1ℓ=1000c㎥」は知らない子が時々います。
ha(ヘクタール)とa(アール)など、単位を確実に覚えましょう。

日常生活のあちこちに算数の訓練の題材が転がっているのです。
「1ℓの円柱形の容器に入った水は、1000c㎥なので、高さが20cmなら底面積は50c㎡になるはず」など。
頭の中でイメージさせてみるといいでしょう。
慣れたら、自分で問題を作っても良いです。

数の感覚

2.確かめ算を徹底する

算数の苦手な生徒は、計算ミスが多いです。
偏差値50の子でも、計算ミスがなければ57だったのに、というケースはざらにあります。

単位の換算も含めて、計算力が極めて重要です。
勉強していても伸びない子は、計算力に問題があると疑ってください。
逆に算数のできる子は、計算ミスの少ない子です。

小5のうちはまだしも、小6の秋以降になっても計算ミスが多いのは大問題です。
早いうちに矯正したいものです。
中学受験の算数の成績に決定的な差が出ます。
まず大切なことは、「計算ミスを徹底してなくす」ことです。
そのためには、ある程度きれいな式を書くという習慣をつけること。
そうすることで短時間で確かめをすることができます。

また、これは親御さんに協力してもらいたいことがあります。
毎朝、時間を計って計算練習をさせるということです。
たとえば、偏差値45の小6の子には、小5の計算練習を短い時間でさせます。
そのときは、満点を目指させてください。
この習慣によって知らず知らずのうちに計算力がつきます。

確かめ算

3.得意な単元をつくる

算数は多くの単元で成り立っています。
できればすべての単元が得意であってほしいですが、それは理想論です。
お勧めは、どの学校にも出題される主要な単元を得意にするのです。

平面図形は必ずどの学校にも出ます。
速さや濃度、割合、比などもほぼ出るでしょう。
しかし、ニュートン算や2進法など、志望校によっては捨てても良いかもしれません。
入試直前期に偏差値が足りない場合、そういった取捨選択が必要になってきます。

どうしても合格したい学校の過去問を分析してみてください。
お子さんにとって、どの単元を得意にすべきか分かるはずです。
受験は合格最低点をとるゲームです。
ゲームに勝つために最短のコースをお子さんに示してあげてください。

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