SAPIX概略

<SAPIXのカリキュラム>

SAPIXではメインテキストであるデイリーサピックスを使用して、
非常に高密度のカリキュラムが進められています。
テストのたびにクラス替えがある厳しい環境の中で、より上位のクラスを目指すためには、
単元ごとの理解を自宅学習で確実なものとしなければなりません。
 

<SAPIXの教材>

大量のプリントが教材です。毎回の授業で配られる「デイリーサピックス」、
さらに、「デイリーサポート」、「デイリーチェック」、「基礎トレ」、暗記教材の「コアプラス720」などです。
「デイリーサピックス」は授業中にすべての問題をやるわけではありません(講師・クラスにもよりますが
半分程度です)ので、必然的に残りは自宅でこなすことになります。
デイリーサピックスをこなすだけでもお子さんにはかなりの負担になるはずです。
また、大量のプリント教材を整理するだけでもかなり大変です。
 

<SAPIXのクラス分け・コース>

成績順にクラスが分かれています。全校舎共通して、上位クラスはαクラスとなり、
最上位から順にα1・α2…と数字が大きくなります。
それに続くクラスはアルファベットで分かれており、下位からA・B・C…と上がって行く構成です。
クラスの数は校舎の規模によって違いがあり、大きい校舎ではαが1から6まで、
アルファベットがAからRまで、と20クラス以上にもなります。
クラスは「組分けテスト」と「マンスリーテスト」の結果が出る度に変わり、
大手塾の中では最も頻繁にクラスの変動が行われています。
一度クラスが下がってしまうとなかなか挽回するのが難しい(特にαクラス)のもSAPIXの特徴です。
 
下位クラスの生徒はこちら
中位クラスの生徒はこちら
αクラスの生徒はこちら
 

<SAPIXの志望校対策>

(1)土曜特訓・SSの補習
6年生になると、土曜特訓が開講され、9月以降には日曜にSS(サンデーサピックス)が開始するなど、
生徒にとっては平日の密度の濃いカリキュラムに加えて、土日にも休みなく特別講座が待ち受け、
お子さんには途方もない勉強量を消化していくことが求められます。
それぞれの復習を完全に進めるのは至難の技であり、
時間に追われるだけでは逆効果にもなりかねません。(2)過去問対策
サピックスが毎年難関校で圧倒的な合格実績を残している最大の理由は、
算数であれば小5終了時にひと通り全範囲を演習し終えるなど、
他の塾よりも数ヶ月先を進めるところにあります。
そのメリットは、志望校対策に現れます。
小6の前期には応用問題演習にまで進んでいるため、
夏休みにはサピックスからの宿題として10校近くの学校の過去問演習が課せられる、
といった高度な実戦演習がいち早く可能になるのです。
過去問演習の段階に入ると、
「○○中学クラス」のように完全に一つの学校に特化したクラスが設置されるのは、
開成、麻布、駒場東邦、慶應普通部、桜蔭、女子学院などごく一部の学校に限られますので
、大半の生徒さんは各自で過去問演習を行わなければなりません。 

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