先生の声(大学受験)

1.日大の内部進学のサポート

Aさんの志望校は日大の歯学部。
日大の附属高校からの内部進学です。
11月に日大統一テストがあるので、その対策をするのが第一関門でした。
日大の統一テストは、いわゆるセンター試験のようなものです。
特別難しいものではありません。
ただ、歯学部に進むには4科目すべて高得点を取らなければなりません。
Aさんは、英・数・国・化学で受験です。
私は化学が得意だったので、数学と化学をみました。
Aさんはそれまでクラブ活動中心の生活で、有機・無機など単元ごとに抜けが多く、そこを補う必要がありました。
暗記すべき単元が多くありました。
指導を始めたのが、高3の6月からで、夏休みを挟めたのが幸いしました。
夏に徹底して訓練できたので、9月にはそれなりのレベルに達しました。
もう一人、英・国を担当してくれた先生もいて、2人の家庭教師に週2回ずつ来てもらったのだから、伸びてくれなければ困ります。
Aさんは11月の日大統一テストでかなり高得点をだしたようです。
結果、面接を経て歯学部に進学が決まりました。
統一テストは極めて重要です。
私は外部に出ましたが、内部進学する子にとっては、それで学部が決まりますから。
問題がそれほど難しくない分、ちゃんと対策をとれば、それほど恐れることはありません。
ただ、医学部は別格ですし、歯学部もなかなかの倍率です。
そういった学部を目指す生徒は塾などに通う必要があるでしょう。
また、高3から逆転するにはAさんのように週に4回も家庭教師に来てもらう必要もあるかもしれません。
附属校とはいえ、高2までそれなりに勉強しておいた方がいいでしょう。
Aさんのようにクラブ中心の生活をしていると、高3から大変かもしれません。

(日本大学第二高校、立教大学理学部2年生)

2.帰国枠で小論文対策

Bさんは帰国枠で受験する浪人1年生。
高校時代に2年間オーストラリアに留学していたので、英語はかなりのもの。
しかし、それ以外が壊滅的。
試験には小論文が必要なのですが、日本語の作文が滅茶苦茶なのです。
浪人しているので、それなりの大学には入りたい様子。
明治や中央などが志望校です。
帰国子女向けの塾には行っていたものの、塾の授業はほぼ無意味と言っていいでしょう。
私の指導は、とにかく書いてもらった文章を添削し、日本語として不正確な内容を正していくことから始まりました。
内容以前に、日本語が不正確であれば、まともな点数はつけてもらえません。
まずは、正しい日本語が書けるようになることです。
小論文は主観的な文章は求められないので、ある型をつかめればいいので、そんなに時間はかかりません。
そして、文章がまともになれば、起承転結の枠を理解させれば良いだけです。
小論文は、起(論題の提示)、承(その具体的説明)、転(その問題点の提示)、結(結論)という型があります。
それに当てはまるように書く訓練をすればいいのです。
20題書いてもらえば十分でしょう。
Bさんの場合、帰国枠だったので、日本語の訓練ということで苦戦しましたが、短期20回の指導(2ヶ月ほど)で、中央と明治の両方に合格。
明治大学の国際日本学部に進学しました。
帰国枠のための塾は良いのですが、やはり小論文などは1対1でトレーニングするのが効率的です。
AO入試の小論文対策は、集中した2ヶ月があれば十分でしょう。

(東京大学卒、プロ講師)

3.高卒認定から青学合格

C君は高1から高3までに時期、ずっとフリースクールに通っていました。
大学に通いたいということで、高3の春から、高卒認定と大学受験の勉強を僕がみることになりました。
C君は勉強をサボる子ではないのですが、フリースクールではいわゆる高校の勉強をあまりやっていなくて、ずいぶん苦戦しました。
幸い、高卒認定の試験はかなり簡単な問題なので、8月の試験まで対策は取れました。
学校が宿題などほとんどないので、僕の作ったプラン通りにある程度進みました。
しかし、C君はここ数年勉強の習慣がほとんどなかったので、本人はずいぶん苦労したと思います。
高卒認定は無事問題なくクリアできましたが、問題は大学受験です。
私立文系希望なので、英・国・社に絞れます。
僕の作戦は、英語と社会で貯金を作る、というものです。
C君は、英語が好きでかなり得意にしていたからです。
とは言っても、文法の細かいところや、語彙には不足がもちろんありました。
社会は世界史が好きだというので、山川出版の世界史の教科書を4回読ませました。
世界史はとにかく、教科書を反復して読んでいくことです。
教科書がボロボロになるまで読ませればいいのです。
指導は必要ありません。
C君は「MARCHレベルに行きたい」と言っていたので、社会は教科書レベルがちょうどいいのです。
しかし英語は教科書だけでは不足です。
明治や法政の過去問の英語の長文1題ずつを毎日解かせました。
そして、授業では、その1題を徹底して解きほぐし、単語や熟語を覚えていかせるのです。
私立文系はだいたい、英語150点、国語100点、社会100点です。
合格最低点は220点くらいなので、英語を100点、国語を40点、社会を90点とれれば合格するはずです。
その作戦がもっとも時間効率がいいのです。
国語を40点にしたのは、古文と漢文を切ったからです。
C君は古文と漢文に関しては、ほとんど白紙だったからです。
高3の秋から、古文・漢文を勉強するのはあまりに非効率です。
そもそも記号問題ばかりなのだから、まったく知識がなくても何問か古文・漢文も正解するはず。
だから家での勉強は、英語と社会にすべての時間を使えばいいのです。
そうすれば、私立文系の学校は、早慶レベル以下ならだいたい通ります。
事実、C君は青山学院の経営学部に合格。
それ以外は残念でしたが、1校通れば十分なのです。
C君としては、最高の結果で満足な様子。
僕としてもドキドキしましたが、結果に満足です。

(巣鴨高校、東京大学文科Ⅲ類)

4.予備校を夏でやめて、大逆転

D君は1浪中で、某予備校に通っていました。
予備校に通ってもまったく授業についていけず、成績は最下位。
基礎クラスを受講してもサッパリでした。
その理由は、D君が高校時代にまったく勉強しなかったということなので、自業自得ではあるのですが。
とはいっても、今さら嘆いても仕方ありません。
やるしかないのです。
夏期講習が始まった直後、D君は予備校に通っていても意味がないと悟り、家庭教師に切り替えました。
高3の教科書からやり直すためです。
D君は私立文系希望なので、英・国・日本史の3科目です。
日本史は教科書を何度も読み、問題を解いていけば良いので、指導は必要ありません。
僕の担当は、英語の読解と、古文・漢文の読解のサポートです。
現代文は、基礎的な文章題を何度も解いていけば良いので、指導は必要ありませんでした。
D君に課したのは、英文と古文を毎日1題、漢文を半ページ、英単語20個、漢字20個です。
D君は、何か指示されないとやらない子なので、僕は明確に指示を出しました。
指導は週3回だったので、D君もサボれません。
これだけ毎日やっていれば、早稲田レベルには達すると思っていたのですが、なかなかそうはいきません。
D君は嫌々勉強するタイプで、勉強がほぼ作業的なのです。
11月の模試では、偏差値56。
夏前が48でしたから、上昇ではあるのですが・・・。
最後の頑張りが必要です。
秋から僕は英語の読解に時間を使わせ、毎日1000単語レベルの長文を読ませました。
D君はノイローゼみたいになっていました。(笑)
結果、中央大学の経済学部などに合格。
何とかMARCHレベルには達しました。
春から計画的にやっていたら早慶レベルに達したかもしれません。
しかし、中央大に合格したのだから満足すべきでしょう。

(県立大宮高校、早稲田大学法学部4年)

5.高校3年の秋からの受験勉強

Eさんは某大学附属高校の3年生でした。
その秋に大学側から、内部進学を断られたので、一般受験をすることになりました。
Eさんの意地で、通っている高校の系列大学には行きたくないとのことで、それ以上の偏差値の学校を目指すことになりました。
秋の時点で、どの教科も不安だらけ。
一般受験までたった4ヶ月しかありません。
私の作戦は、基本的な問題集を1冊完璧に仕上げるというものです。
勉強はあれこれ中途半端にやっても仕方ありません。
実力にあったものを、徹底してやり抜くのが良いのです。
Eさんはこれまで、定期試験の直前だけ何となく勉強して、ここまで来ていたのです。
それでは一般受験はまず無理です。
一般受験は実力がすべて。
実力をつけるには、レベルの合った教材を反復するしかありません。
一般に大学受験の塾や予備校の問題は、レベルが高めに設定されています。
それで多くの生徒が空回りしているのです。
すべての生徒が早稲田や慶應を受けるわけではありません。
偏差値60前後の学校を目指す場合、一般の参考書や問題集よりもやや簡単なものを何度もやるほうが短期間で伸びるのです。
私自身、平易な問題を反復して青学に行けたので間違いありません。
Eさんは秋から気合を入れて毎日5時間勉強し、みるみる実力をつけていきました。
結果、法政大学の経営学部に合格。
Eさんとしては大満足の結果でした。
親御さんは浪人を覚悟していたので、とても驚いていました。
4ヶ月毎日5時間やればMARCHレベルには合格します。
私自身、高3の秋から本気になったので、そういう子は多いと思います。

(明治学院高校、青山学院大学国際政治経済学部1年)

6.医学部受験にプロ講師を

医学部受験の生徒の中には、医学部に強い予備校などに通う人が多くいます。
もちろん結構なことです。
ただ、勉強は基本、自分ひとりでやるものです。
自分で辞書を引き、数式を解いていくものです。
ただ、考えて分からない問題や、着眼点のハッキリしない問題は、解法やコツを教えてもらうのが良いでしょう。
そういう場所として予備校はあるのです。
しかし、ただ予備校に頼って、自分に厳しくできないままでは、医学部受験は難しいでしょう。
私は、これまで60名以上の生徒を医学部に進学させました。
それで、次のように明言します。
自分で予備校を活用することが重要なのであって、予備校の指示通りにただ課題をこなしていても意外に伸びない。
勉強は、主体的に自己分析し、何が不足していて、それをいつまでに克服するのか自分で考えなければなりません。
自分の主体的な行為以外からは、真の実力は身につかないものです。
F君は、医学部受験の予備校に通っていましたが、時間が非効率だと感じて家庭教師に切り替えました。
その考えは、正しかったと思います。
勉強は自宅や図書館で、孤独を感じながら、黙々と一人で行うもの。
分からない箇所は、個別にそこだけ聞けば十分です。
F君は結局、阪大の医学部に進学しました。
自分を強く持っていれば、塾は(ここではその授業のことです)あまり必要ではないかもしれません。
別に質問することは必要だと思いますが。

(東京大学大学院修了、プロ講師)

7.大学受験の数学について

大学受験の数学は、知識と解法の2つが必要です。
知識は、言い換えれば、公式のことです。
解法は、実際にどう公式を使って問題を解くかという技術です。
後者は、一人で問題を解く中で身につけていくしかありません。
大学受験で苦労するのは、解法の方です。
知識は、学校の授業や塾で十分教わることができます。
解法も教えてもらえるように思うかもしれませんが、解法は自分の手で解かなければ身につかないものです。
僕自身、高校時代に塾に通いましたが、あまり伸びませんでした。
それは、自分ひとりで問題を解く量が少なかったからです。
勉強は、結局のところ、自分ひとりでどれだけの問題を解いたかという一点に尽きると思います。
英語ならば、どれだけの英文を辞書を引きながら読んだか、ということです。
塾や予備校は、知識を伝えてはくれます。
それは重要です。
知識がなければ何もできません。
しかし、そこから先の解法は、一人で訓練するしかないのです。
受験本番は一人です。
誰も助けてはくれません。
塾や予備校に通って伸びる子は、自宅や自習室で一人黙々と勉強している人です。
そうして解法を身につけているのです。
G君は、知識はあっても、解法が身についていない典型のような生徒でした。
偏差値55の高校3年生。
学校の定期試験は問題ないのに、大きな模試では成績が伸び悩んでいます。
G君に有効な指導法はこうです。
一人でできそうな問題を毎日数問解かせる。
できないかも知れない問題も課し、できない箇所だけ教える。
これだけです。
高3の夏からの半年間の指導でしたが、現役で明治の理工学部に進学しました。
やれば上がる。
それが受験です。

(市川高校、東京理科大学理学部1年)

8.大学受験の第二外国語について

Hさんは某私立一貫校に通っています。
大学受験では東大の文科Ⅲ類を受験。
2次試験の外国語で英語とフランス語を必要としていました。
東大の2次試験の英語はかなりのレベルですが、難しい英語の問題の一部を、標準的な第二外国語に代えると、それほど困難でもなくなります。
東大の2次試験の外国語は英語だけで受験するより、第二外国語を組み合わせた方が楽なのです。
ただし、中3くらいから学校で第二外国語を学んでいる場合に限られます。
私はちょうど英語とフランス語の指導をしているので、私が1年間みることになりました。
Hさんは英語よりもフランス語の方が苦手なので、指導はフランス語が中心でした。
第二外国語はなかなか大学受験では役に立ちませんが、一部の学校では無類の強さを発揮します。
場合によっては、第二外国語のみで受験した方が楽な場合があります。
もし、第二外国語を本格的に勉強している受験生は家庭教師を検討してもいいかもしれません。
なぜなら塾がないからです。
フランス語なら、アテネフランセや日仏学院などありますが、会話中心で受験に不向きです。
センター試験の平均点を見ても、英語よりも第二外国語の方が簡単なのは明らかです。
私のような、フランス語のみられる教師は少ないですが、ぜひ活用してみるといいと思います。

(東京外国語大学卒業、プロ講師)

9.徹底的に定期試験に絞ってAO入試合格

IさんはAO入試で合格を狙う私立高校2年生でした。
今はAO入試でかなりの数の受験生が大学に進学します。
AO入試に必要なのはやっぱり、評定平均です。
クラブ活動やボランティアや、小論文・面接も重要ですが、やはり通知表が重要です。
Iさんは塾に行かず、クラブ中心の生活。
そこで、私が高2から、学校の勉強のサポートをして、内申点を上げることにしたのです。
Iさんの高校の定期試験は、教科書とプリントからの出題がほとんどだったので、自宅学習は、その反復に徹しました。
勉強は、どの分野が出るかハッキリさせ、そこに力を使うのが重要です。
そう考えれば、Iさんが塾に通う必要はありません。
そこで私は、徹底して合理的な勉強スケジュールを作りました。
クラブのない時間は、勉強と自由時間に分けさせ、勉強時間は何をすべきか、すべて明示しました。
良くないのは、勉強ばかりのスケジュールを作って、意欲をなくさせることです。
頑張ればできる設定をしないと、まったくしなくなります。
勉強はスパルタでは上手くいきません。
東大や京大を目指すのでないならスパルタでも良いですか、中堅の大学にAO入試するなら、ほどほどの勉強を毎日課すべきなのです。
毎日少しずつやっていれば定期試験は問題なくできます。
Iさんの通う私立高校の勉強は標準的なので、毎日コツコツやっていればだいたい4か5にはなります。
そうすれば、希望の大学へは入れてもらえます。
実際に、Iさんは白百合女子大に進学しました。
小論文対策は半年かけてゆっくりやって問題ありませんでした。
その子その子で志望は違います。
志望によっては、塾は無意味どころか、定期試験対策の邪魔になることもあります。

(県立太田女子高校、明治大学文学部3年)

10.偏差値50から明治の政経学部に奇跡の合格

J君は勉強が大嫌いなヤンチャ坊主。
2浪中でも、ほとんど勉強をしません。
駿台に通っていましたが、2浪ということもあり、親御さんが心配して家庭教師をつけることになったのです。
家庭教師とはいっても僕とJ君は1歳しか違いません。
半ば友人のように楽しく話しながら指導をしました。
J君の問題は、徹底して基礎が抜けていることです。
英文を読ませても、文法が弱いので、訳がほとんど日本語になっていません。
古文にしても、活用を覚えていないので、単語がつながっていきません。
とにかく徹底して、基礎が抜けているのです。
2浪目の夏まで、1年半ずっと、駿台の授業が空回りしていたのです。
これは駿台が悪いのではなく、高校時代一切勉強しなかったJ君が悪いのですが・・・。
さて、受験まで半年あったので、これまでの勉強に対する考え方をガラッと変えることにしました。
それは、とにかく基礎に徹するというものです。
現状で偏差値50のJ君には、応用問題は無理です。
基礎を固めなおすことです。
そこで、標準的な英文法から復習しました。
形容詞と副詞の違い、関係代名詞と関係副詞、などなど。
英語は文法を固め、その上で英文を読み込むという作業が必要なのです。
J君は、文法ができていないのに、やみくもに英文を読もうとしていたのです。
それでは伸びるわけはありませんし、やる気もなくなってしまいます。
そこで僕は夏の間、英文法と基本構文に徹しました。
英文の基礎を叩き込んだわけです。
秋以降は簡単な英文を読ませ、とにかくやればできる問題に絞っていきました。
12月以降は予備校にもあまり行かなくなり、家で集中してやるようになりました。
いよいよ受験シーズン。
すべり止めの○○大学に落ちた時には、僕も焦りました。
しかし、本命の明治の政経学部に合格!
奇跡の合格といって良いでしょう。
偏差値は最後まで55くらいまで上がりませんでしたが、何とか気合で乗り切ったのでしょう。
やればできる。
受験はこれにつきます。

(日大桜丘高校、上智大学法学部4年)

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家庭教師の早稲田アシスト/0120-77-8607