Q&A

Q1:中学受験生(小6の男の子)を持つ母親です。算数が苦手です。これから勉強しても伸びないものでしょうか?何か良い方法があれば教えて下さい。
A1:

中学受験に限らず大学受験にも高校受験にも言えることですが、まず、認識して欲しいのは2ヶ月というのはかなりの勉強量をやれる時間があるということです。通常ではいくら頑張っている子でも集中して勉強できる時間はせいぜい3時間です。ところが直前期では16時から23時までの時間を有効活用すると2時間は休憩時間としても5時間あります。また、冬休みの15日間、土日の15日間を10時間とすると450時間にもなります。また、直前期にもし学校を休むと500時間近い時間が取れるということです。これは上記通常期の場合で考えると半年分近くになるのです。

もちろん、あくまでも計算上のことですし、長続きはしません。しかし、直前の2ヶ月だけと考えれば可能です。毎年の生徒の中には直前期にそれをやって大逆転しているケースもあるのです。そこで大切なのは実際に手を動かして問題を解くことです。算数に限らずありがちなのが分からない問題にあたった時に手が止まり、だんだん「ぼーっ」として意味のない時間が過ぎていくことです。

そういうタイプの子は親でもいいし、家庭教師でもいいのですがどんどん先に進んでいくことが必要です。
1月にはいると「あと1ヶ月だから、今さらやっても・・・」という雰囲気になる人がいますが、上記のことを踏まえ最後まであきらめないで下さい。もちろんキッチリやっていくことが大前提です。

さて、次に大切なのが「自分で解く」ということ。良くあるケースが「塾の解説を写して分かった気になる」「家庭教師の解説を聞いてできる気がする」というもの。「分かった気になる」とか「出来る気がする」では点は採れないのです。算数が苦手な場合は以下の要領でやって下さい。親でも家庭教師でも構いません。

1.少しずつヒントを出してもらいながらでもとりあえずは自分で解く
2.今度は同じ問題をヒントなしで解いてみる
3.例題(数字を変えた程度)を解く
4.例題(同じパターンのもの)を3問程度解く
5.次の日に1~4の問題をもう一度解く
6.10日ごと、最後に本番直前期に再度やる

もちろん、ケースバイケースですがこの時期まできて苦手な生徒はこのくらい繰り返しやる必要があります。そして、何度も繰り返しですがこのプロセスの途中段階でつまずき自分で解決できないとペースが極端遅くなってしまい、直前期を無駄にしてしまいます。出来る限り早めに解決し前に進むことが大切です。この繰り返しをしないで、直前期に「あれもこれも」手を出すと失敗します。

この時期は冬期講習などで新しい問題にたくさん取り組むより、通常授業でのテキストの完成、カリテ・公開の復習に当てるほうが効果的です。(もちろん、算数が得意な子は必ずしも当てはまりません)
いずれにしても、担当の家庭教師に相談し、分からなければ弊社教務部までご相談下さい。

最後に本番で力が発揮できるよう以下の訓練をやっておいて下さい。

1.問題を解く際は時間制限をつける
2.目新しい問題に対する接し方
3.問題を解く順番、時間配分などのテクニックの習得

何にしろ、折角頑張ってきたのだから絶対に自分の実力を発揮して欲しい。最後まで諦めず頑張って下さい。

Q2:最近何とか英語が人並みになりました。再指導をお願いして1年強、ほっとしています。最初にお願いしたのが中学受験の大詰めの11月、毎日のように指導してもらい思いがけなく現在の中学に合格できました。
しかし、最初のテストからついていけず分不相応な学校に入ってしまったと思っています。中1の夏から再入会をお願いしましたが、幸い高校受験はないので中3の間には平均を超えたいと思っています。思った以上に進度が速いので毎日追われているようですが、やっと慣れたようです。担当の家庭教師の方も私立中学出身で、速い進度に慣れていてプログレスやシリウスを使っていたのが幸いでした。娘も学習面で追いついてきたことが随分自信になってきたようで嬉しく思います。大学受験までまだ4年あり、今の先生は2年生なので途中で交代になると思いますが次も良い先生をお願いします。
<私立中学2年女子 お母様>
A2:

私立中では中3から高校の勉強に入るためスピードが速く大変ですね。また、テストも難関高の入試問題が中心なので簡単に点数が取れないと思います。私立の生徒は皆、それを当たり前としてやるわけなので始めから気を抜かずキッチリとやることが大切ですね。

Q3:私の娘は来年、高校受験です。家庭教師にプラスして塾の夏期講習を考えています。いろいろ資料を請求したのですが、どうすれば良いか迷っています。何か選ぶポイントのようなものがあれば教えてください。
A3:

まずはお子さんの状況を分析する必要があります。それなりに仕上っている場合とそうでない場合では講習の意味が変わっています。一般的なことを記しますので参考にして下さい。

塾や予備校では、夏期講習のコースが多数あります。「○○の総復習コース」「難関校対策コース」「基礎力強化コース」「○○集中」などです。多くの受験生が、苦手科目(分野)を中心に受講しているようです。しかし、良く考えてみてください。どのコースも普段の授業で何ヵ月にもわたって指導する内容を5日間から7日間でやるわけです。しかも夏期講習には外部からの生徒も集まるため通常授業の3倍程度の生徒がいるのが普通です。
つまり、夏期講習は得意科目のチェックのために参加するのが最も効果的な利用方法であると言えます。逆に苦手教科を夏期講習に期待する事は避けた方がいいでしょう。講習は範囲が広く、短期間でこなすので、かなりの予習が必要です。

毎年、やる気と不安から「あれもこれもとたくさん受講し、予定をびっしりと埋め、時間を拘束されるので勉強した気にはなるがどれも身についていない」というパターンが非常に多いようです。

むしろ前半と後半の1週間ずつを受講し、前半の1週間の受講で他の受験生を見てやる気を起こし、8月後半のテストを励みにして自分なりの計画を立てて勉強する。というのが勝ちパターンと言えます。また、受験生は「傾向・対策・分析」とか「入試情報」という言葉に弱いものですが、惑わされないで下さい。過去問を見れば分かるように、前年と問題傾向が変わることはまずありませんし、仮にあったとしても予想は困難です。つまり、上記情報で差がつくことは殆どありません。実力があれば合格するのです。

自分に合った計画を立て、あとは淡々とこなすことが大切です。焦る必要はありません。まずは5割を目指せば良いのですから・・・。

まずは、お子さんの状況の分析を行ってみて下さい。

Q4:うちの子は来年 高校受験です。本人は 理科、社会が苦手なため、私立のみの受験にすると言っています。親としては 公立にいってほしいという思いがあるのですが、やはり、いまから理科、社会を勉強するのには 無理があるのでしょうか?
A4:

公立受験の場合、内申点が絡んできます。これは 地域によって差がありますが、今の時期にあきらめてしまうのはあまりお勧めしません。私立受験に変えると、確かに受験科目はほとんどの学校が 英語、数学、国語の3科目ですから公立受験の5科目に比べて、楽になるような気がします。しかし、私立と公立では 問題の傾向、レベルなど 差がありますので必ずしも有利になるとは限りません。それよりもいかにして理科、社会の成績を上げるかを検討したほうがいいでしょう。得意科目の点数を10点上げるより、苦手科目の点数を10点上げるほうが、実ははるかに簡単なのです。

理科、社会は興味がないと非常に頭に入りにくい科目です。ですから、興味が持てそうな勉強をして、それから、受験勉強を始めると効果があります。例えば、社会であれば、「まんが日本の歴史」や「社会科資料集」などを中心に勉強を進めていきます。「まんが日本の歴史」を何度も繰り返し読む事によって、歴史の流れが頭に入ります。まんがの場合、歴史上の重要人物が絵で描いているため、イメージがつきやすいので楽に人物名など覚える事ができます。歴史の流れが一通り頭に入ってから、教科書を勉強して、まんがでは得られない細部を身につけるようにする事が重要です。受験勉強に入るのは夏休みくらいで十分だと思います。

理科に関してですが、この科目も、社会と同じように、興味がないと全く頭に入らない科目です。「まんが理科のひみつ」シリーズなどを読んでから、受験勉強をするのがいいと思いますが、社会と違うところは、分野別に勉強をすることです。例えば、「まんが理科のひみつ」シリーズの「天気のひみつ」を読んで、なんとなく理解したところで、参考書などを使って細部を理解してから演習問題に時間をかけます。この科目は教科書と入試問題とのギャップが非常に大きい科目なので、学校の定期テストでは点数が取れても、受験の模擬試験では全然、点が取れないケースが多いので是非演習問題を解いてください。また、ギャップが大きい分、出題分野の傾向がわかりやすいというのも事実です。要領よく問題を吟味して、効率よく勉強しましょう。

理科、社会の点数は他の主要科目と同じ配点ですから、やり方次第では非常に有利になりますので頑張って下さい。

Q5:

<相談1>:
早稲田実業中学2年の母です。お蔭様で学校のテストは問題なくやれています。しかし、全国的にみて、うちの子がどのレベルに位置しているか分かりません。また、高校から受験で入学してくる生徒さんと比べて、どうなのかを知りたいと思っています。何か良い方法があれば教えて下さい。

<相談2>:
埼玉県の公立中学に通う中学3年の母です。慶応志木高、早大学院を第1志望にしたいと考えています。近くにこれといった塾がなく家庭教師だけでやってきました。しかし、他の受験生と比べてレベルが分かりません。書店などで北辰テストの案内は見るのですが私立受験ではないと聞きます。何か良い模試があれば教えて下さい。

A5:

1、2とも、模擬試験についてのご質問なので合わせてお応えします。公立中学の生徒、または公立高校受験の場合は書店におかれている「V模擬」「北辰テスト」が一般的です。通塾生の場合は、塾でやっているテストもありますが1回は書店などで申し込んだ会場で受験することをお勧めしています。それは「普段と違う環境」で受験することに意味があるからです。本番の試験では各学校で受験するわけで、しかも、やり直しがききません。できるだけ本番で力を発揮するためには模試ぐらいは初めての環境で、友人のいない中で受けることが大切です。

さて、上記質問について回答いたします。結論からいうと、「駿台公開テスト」「SAPIX公開模試」がよろしいかと思います。このテストは前記テストに比べ、問題の内容、母集団(受験者)の質が違うからです。
この違いは、受験者のレベルの違いと問題の難易度の違いによって起こります。ですから、偏差値60以上の私立校を受験する場合、または私立中学へ通っている方は私立校向けの模試を受験して下さい。

もちろん、ご相談1の早実中の生徒さんの場合も同じです。私立中の生徒が「V模擬」を受けた場合、出題が易しく、高偏差値が出てしまいます。それによって安心するとかえってマイナスです。

最後に、私立中の生徒に模試を受けさせる場合、たいていの生徒は嫌がります。その場合は担当の家庭教師から勧めてもらう人もいます。ただし、生徒は裏で母親が頼んでいることを見破ることが多いので、指導終了時に一緒に話すのが無難かと思います。

Q6:青山学院中等部に通う中2の母親です。5月くらいから息子が音楽やラジオの深夜番組を聞きながら勉強しています。本人はこの方が集中できると言っています。また、鉛筆をクルクル回すのも気になります。どうなのでしょうか?
A6:

お母さんからは「つまらないことで申し訳ないのですが・・・」という前置きがありました。真剣に悩む内容ではないと思いますが結構いらっしゃると思います。

さて、回答する私自身も高校時代はオールナイトニッポンを聴きながら勉強していたことがあるので言いにくいのですが、ハッキリ言って「ながら勉強は」はすぐにやめさせて下さい。特に、思考力を問う応用問題等は効率が悪いだけではなく、知識として定着させることが難しくなります。また、暗記物なども効率が悪くなります。勉強時間と休憩時間に分けてメリハリをつけて下さい。

早稲田アシストの家庭教師に「ながら勉強」について質問したところ、20人中全員が一度は経験していました。しかし、習慣となっていた人は6人、その6人も「やめるべきだ」ということでした。折角勉強しているので言いにくいと思いますがこのホームページを見せてやめさせて下さい。

Q7:埼玉県の公立中学に通う中学3年の母です。夏期講習に行かせたところ、友達ができたようで9月からも通いたいと言っています。家庭教師のS先生も気に入っていますが、塾に行くと今まで通り週2回お願いするのは費用的に難しい状況です。受験生なので週3回はやりたいと思っています。そこで、塾に週3回家庭教師で週1回でやろうと思いますがいかがなものでしょうか?
A7:

まず、塾の目的、家庭教師の目的をハッキリさせて下さい。お子さんの状況を具体的に把握する必要があります。その上で、現状の問題点の解決方法としてどうすべきかを判断しましょう。

レベルの高い生徒の場合は、塾を中心としフォローとして家庭教師を活用する形が良いでしょう。上位校を目指す場合、11月までは速いペースで問題をどんどんやる必要があります。それには大手進学塾を利用するのが手っ取り早い方法です。家庭教師は塾での知識の定着化、過去問→志望校対策をやるのが良いでしょう。

普通レベルの生徒の場合は、「塾でやった内容が、どの程度新たに定着しているか」を確かめてみる必要があります。このレベルの生徒はもともとある程度の知識があるはずなので、塾での授業が非効率になる可能性があります。苦手な問題、出来なかった問題がキチンと定着しているか確かめ、問題なければ本人の意思を尊重した方が良いでしょう。

遅れているレベルの生徒の場合は、家庭教師を中心にした方が無難です。前項でも書いた通り「拘束時間=勉強時間」ではありません。やった分の知識をどれだけ確実に定着させるかが勝負です。焦らずに1つ1つ確実に積み上げることを心がけて下さい。

いずれにしても、前述の通り、親子でコミュニケーションを取り、お子さんの状況を正確に把握することが大切です。また、塾は他塾との併用や家庭教師を嫌がる傾向があるようですが、早稲田アシストは塾との併用の方も多いのでお気になさらずに相談してみて下さい。

Q8:公立小6年の男の子を持つ母親です。来年の中学進学に備えて英語をやらせたいのですが、いつ頃から始めればよいのでしょうか?また、何から始めればいいですか?
A8:

中学受験をされないのであればすぐにでも始めて下さい。本来新しいことを学ぶことは楽しいことです。でも、勉強は嫌いな子が多いですよね。何故でしょう。それは、学校の授業でやるからです。では、学校の授業でやると何故嫌いなのか。それはテストがあり、成績を評価されるからです。その証拠に勉強が嫌いな子でもゲームの攻略本は熟読して覚えていますし、昆虫や遊戯王のカードも詳しい子が多いのです。もちろん彼らは勉強と思って覚えたり、理解したりはしていません。つまり、中学校に入って授業でやる前に「好き・楽しい」というきっかけを与えてあげることが大切です。

その際、「中学に入って困らないように」とか「受験に必要だから」と親が言うと、途端につまらない勉強になってしまいます。だから「外国人の友達を作れるよ」とか「かっこいいよ」ということで始めたほうがいいでしょう。しかし、小6ともなると騙されなくなるので難しいかもしれませんが・・・。

中学受験される子の場合には、受験終了後の2月から始めると良いでしょう。もちろん、ガツガツやることはありません。しかし、受験が終わってから少しでも始めるのと、全く勉強しないのではその後差がつくことが多いです。受験が終わった2月は算数や国語はやりたがりません。だから、英語を少しずつ始め、折角ついた学習習慣を持続させるのがベターなのです。

では、何から始めればよいかというと、今特に決めていないのであればNHKの「基礎英語」などから始めればいいと思います。小6の後半になると中学用の学習教材(高額)販売業者からバンバン電話が掛かってきますが、ハッキリ言って無駄です。初めからお金をかける必要はありません。安価なもので無理なく始めて下さい。下手にお金をかけると「やらないともったいない心理」が働きますので、子供に成果を強要するようになり、好きになるきっかけでなくなります。そうはいっても音は必要ですので「基礎英語」が無難なのです。

ただし、ただ聞くだけでは効果は出ませんので週1回くらいのペースではチェックし、出てきた単語は覚えるようにさせると張り合いも出ます。その役目は、親でも家庭教師でも構わないでしょう。

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家庭教師の早稲田アシスト/0120-77-8607