一貫校向きの塾は

「一貫校向きの塾って?」と聞かれて、どこの塾や予備校を思い浮かべますか?

SAPIXや日能研のように大きなシェアを占めるところが思い当たりますか?

上のお子さんがいらっしゃるご家庭ならご存知だと思いますが、広告やチラシで目にするのは、大半が高校生向けの大学受験予備校です。

では、私立中学生向けというと・・・。ないのです。
中学生向けは、公立中学の生徒を対象とした高校受験の塾がほとんどです。

確かに「鉄録会」とか「SEG」など一部有名な塾があります。
大学受験を対象とした予備校に中学生から入塾できるのであって、一貫校の中学生向けのコースやカリキュラムがあるわけではないのです。
「こんなに中学受験だけは一般化しているのになぜ?」不思議ですよね。理由があります。

理由1) 私立中学は学校ごとに独自の教材やカリキュラムなので、塾としては一律の進度や同じテキストでは教えられない。
理由2) 私立中学生は1学年3万人なのに、公立中学生は20万人。塾も商売である以上、同じメニューで人数が多い公立生対象になる。
理由3) 私立一貫校では授業のレベルも定期テストも難しく、また、同じ教科でも学年ごとに担当教師が変わるので、時にマニアックな問題も多い。

そのため、高レベルな講師が必要となるのでその確保が難しい。

だから、SAPIX、早稲田アカデミー、市進学院、栄光ゼミナールなど、中学受験を対象としている塾でも中学生は主に公立生を対象とし、私立中学生は対応しないのです。

しかし一方で、難関大学や難関学部を目指す場合、一貫の進学校を中心に早くから塾通いする中学生がそれなりの割合でいるのも事実です。そうした生徒達が数年後に大学合格実績の担い手になることもあって、既存の塾や予備校でも、青田買いと言うか、徐々にハイレベル志向の中学生向けコースが増えてきています。以下に難関一貫校の中学生が通っている代表的な塾や予備校を幾つか挙げましたので、ぜひ参考にしてください。

・ 鉄緑会
御三家など上位校の生徒を対象に国立大医学部や東大を目指すための塾。授業の速さ・宿題の量が半端でなく、殆どの子が挫折する。学校の勉強との両立は難しい。SAPIXアルファクラスの中学版という感じ。早稲田アシストでは、この塾のフォローのために家庭教師をつけている生徒は多い。

・ 平岡塾
英語専門塾。以前ほどではないが口コミで比較的上位校の生徒が集まっている。
詰め込みの授業、すさまじい量の宿題が出るため、こなせるなら英語の基礎力はついていくだろう。鴎友など勉強をガンガンさせる女子校の生徒が多い。

・ SEG
以前は、下位の生徒を切り捨てる厳しさがあり高レベルを維持していたが、最近は質が下がったようだ。しかし、上位クラス(H)は依然として高レベルで、上位をキープできるなら相当なもの。入塾テストで下位クラス(A・B)になったら通うだけ無駄になるだろう。

・ Z会
塾と通信添削がある。塾はかなりハード。鉄緑会と同じく挫折する生徒が多い。通信添削は昔からあるのでご存知かと思うが必要以上に取りすぎないほうが無難。

・ その他
駿台・NEXUS・サクセス18など

どの塾も「よさ」がありますが、学校のカリキュラムと関係なく、大学受験に向けてガンガン勉強させます。それに対して早稲田アシストでは、まず学校での上位を目指し、部活との両立を目指します。

せっかく、一貫校で高校受験がないのですから、中学生の間は学校生活の充実を目指してほしい、と考えています。中学受験は塾での勉強がメインになりますが、大学受験は学校の勉強の延長です。授業さえしっかり理解して自宅で復習していれば、自然と難関大学を受ける力はつきます。

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