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社会は知識と理解
算数や国語や理科の学習時間に比べて、社会の学習時間は伸びていないように感じます。
中学受験では社会の配点は理科と同じであることがほとんどですが、社会の学習に十分な時間を割かない生徒が多いのが実情です。
なぜでしょうか?
「社会は覚えるだけだから受験直前にやればいい。」
「何度やっても覚えられないし・・・。」
「社会より理科をやった方がいい。」
これは正論に聞こえるかも知れません。
他教科には手をつけても社会だけは自宅学習を十分にしない。社会が苦手な生徒は、単にやるべきことをやっていない子がほとんどです。
やるべきことをやれば誰でも社会の偏差値は60を超えます。
社会こそ、最も短い時間で偏差値を上げられる科目です。
理科ならば、「原理を理解して、その上で論理的な思考」を求められます。しかし、社会は「知識と理解」を求められるだけで、「論理的な思考」は求められません。
社会は、算数や国語や理科のような論理的思考を求められない科目なのです。
言い換えれば、たいした時間もかからず他教科よりも安定して成績を伸ばせる教科です。
社会ほど、「労少なくて益多し」という言葉の似合う科目はありません。
配点が少ないからといって社会を疎かにするのは、極めて間違った作戦といえるでしょう。
中学受験は4科目の合計点によって合否が決まります。
10点稼ぐのに、最も短い勉強時間で稼げるのは、社会なのです。